違いは何?相談支援専門員とケアマネの仕事について
コラム
2021/12/28

馴染みのない方にとっては、生活相談員、生活支援員、相談支援専門員など「生活について相談したい、支援してほしいと思っているから、どれも同じでは?」と思える業種名ですが、各業種は役割が細分化されおり、それぞれの専門分野が存在しています。
ここでは、相談支援専門員とケアマネの違いをご紹介します。
●相談支援専門員の仕事
相談支援専門員の仕事は「障がい者への相談支援を行い、自立した生活を送るためのサービスを利用できるようにする」ものです。
主な業務には「障害福祉サービスを利用するためのプラン作成」「成年後見制度の利用支援」「住宅への入居等の支援」などがあります。
仕事の特徴として「相談者への直接的な介護やサポート業務ではなく、各種サービスを適切に利用できるための支援を行う」ことが挙げられます。
相談支援専門員は、実務経験を積み「相談支援事業者初任者研修」を修了しています。
実務経験として必要年数は、取得している資格や就労中の業種によって異なります。
さらに、「相談支援事業者初任者研修」の修了後も、5年に1度の更新(研修の再受講)が必須とされています。
「相談支援専門員」にとって、直接的な介護は業務範囲外です。もし相談ではなく直接的な介護を希望される方は「相談支援専門員」ではなく「生活支援員」を探すとよいでしょう。
●ケアマネージャー(介護支援専門員)の仕事
ケアマネージャー(介護支援専門員)の仕事は「高齢者が、体調や経済状況にあわせて適切な介護保険サービスを受けられるようにする」ものです。
主な業務には「介護を利用したい高齢者や、その家族からの相談を受ける業務」「ケアプランの作成」「要介護認定に関する業務」「介護保険の給付管理義務」などがあります。
高齢者が介護サービスを利用するためのプラン「ケアプラン」の作成や、介護保険の受給などに関わるのが特徴です。
●相談支援専門員とケアマネの違いとは
相談支援専門員とケアマネの違いは「障がい者への相談支援」と「高齢者の介護サービスの利用支援」という点です。
障がい者で相談をしたい方は「相談支援専門員」、高齢者の介護サービス利用やケアプランの作成について相談したい方は「ケアマネージャー(介護支援専門員)」を探すとよいでしょう。
どちらの仕事も、専門の試験に合格する、実務経験が必要など、資格取得のハードルが高い職種となっているため、豊富な知識と経験によるサポートが期待できます。
ご自身の状況や相談事に合った適切な相談先を選んで、充実したサポートを受けることをおすすめします。
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